福岡のサロンがゼロから始めるインバウンド対策——何から手をつければいいか
小規模店舗のための優先順位ガイド。お金より先に整えるべきこと
Photo by Nichika Sakurai on Unsplash
「インバウンド対策をしたい」と思いながら、何から手をつければいいかわからず、気づけば半年が過ぎていた——そんな相談を、福岡のサロン経営者の方からよく聞きます。
RADENでは、自社サロン「Kintsugi Spa」を運営しており、外国人のお客様が全体の約6割を占めます。GoogleMapsの評価は5.0で、口コミは197件以上。その大半が英語・韓国語・中国語で書かれています。ただ、最初からこうだったわけではありません。整えるべきことを、ひとつずつ順番に手をつけてきた結果です。
この記事では、その経験をもとに「小規模サロンがインバウンド対策を始めるときの優先順位」をお伝えします。
まず確認したいこと——「伝わる状態」になっていますか?
インバウンド対策と聞くと、「多言語サイトを作る」「SNSを英語で投稿する」「広告を出す」と、外に向けた発信から考えがちです。でも実際には、発信より先に「受け皿」が整っていないと、せっかく興味を持ってくれた外国人のお客様が予約できずに離脱します。
Googleマップで店名を検索して何も出てこない。ホームページがあっても日本語だけ。予約方法が電話のみ。これが一番もったいない状態です。
小規模店舗がゼロからインバウンド対策を始めるなら、「発信」より先に「受け皿」を整えることが先です。
Step 1:Googleビジネスプロフィールを整える
福岡を訪れる外国人のお客様の多くは、Googleマップで「massage Fukuoka」「nail salon Hakata」のように検索します。口コミを読んで、写真を見て、営業時間を確認して、そのまま予約か問い合わせに進みます。
Googleビジネスプロフィールは無料で始められ、効果が出やすい場所のひとつです。最低限、以下を確認してみてください。
- 営業時間・定休日は最新の状態か
- 店舗写真は明るく、施術内容がわかるものがあるか
- カテゴリ設定は適切か(「マッサージ店」と「スパ」では検索に引っかかる言葉が変わります)
- 英語での質問に対して、英語で返信できているか
Kintsugi Spaでは、GoogleマップへのGoogle日本語・英語・韓国語の投稿を継続しています。毎週の投稿が、外国人のお客様に「この店はアクティブに営業している」と伝わる手がかりになります。
Step 2:予約の導線を確認する
GoogleマップやSNSで興味を持ってもらえても、予約が「電話のみ」だと外国人のお客様にはハードルが高くなります。言語の問題もありますし、日本の市外局番からどうかけるかわからない方も少なくありません。
予約システムを選ぶ際に確認したいのは、次の2点です。
① 外国人が自分で予約を完結できるか メニュー・価格・予約ボタンが英語で見られるか。Airリザーブなど一般的なツールでも、英語表示に対応しているものはあります。
② 予約後のやり取りを想定しているか リマインドメールが日本語だけだと、確認できない方もいます。英語のテンプレートをひとつ用意しておくだけで、当日のすれ違いが減ります。
Kintsugi Spaのサイトは8言語に対応しており、海外からの予約導線まで自分たちで設計・運用しています。多言語対応が難しい場合でも、まず英語1言語から整えることを検討してみてください。
Step 3:ホームページに英語ページを作る
Googleビジネスプロフィールと予約導線が整ったら、次はホームページです。
「英語サイトを作るのはハードルが高い」と感じる方が多いのですが、最初はシンプルで構いません。外国人のお客様が知りたいのは、以下のような情報です。
- どんなメニューがあるか(価格も含めて)
- 場所とアクセス方法(最寄り駅からの道順)
- どうやって予約するか
- 現金のみかカード払いもできるか
- 英語対応はできるか
これだけ英語で書かれていれば、予約につながる確率がぐっと上がります。ページ数は少なくても、情報が整っていることの方が大切です。
多言語サイトの設計については、海外からの集客に対応したサイト制作でも詳しくご紹介しています。
Step 4:口コミに英語で返信する
Googleマップに英語の口コミが届いたとき、日本語だけで返信していませんか?あるいは、返信していないままになっていませんか?
外国人のお客様は、口コミと返信を読んで「この店はどんな雰囲気か」を判断します。英語の口コミに英語で丁寧に返信されていると、「ここはちゃんと対応してもらえそう」という安心感につながります。
返信は長くなくて大丈夫です。「Thank you for your kind review. We look forward to welcoming you again.」のような一文でも、返信があることに意味があります。
優先順位をまとめると
| ステップ | やること | 費用の目安 |
|---|---|---|
| Step 1 | Googleビジネスプロフィールを整える | 無料 |
| Step 2 | 予約導線を外国人が使えるか確認する | ツールによる |
| Step 3 | ホームページに英語ページを追加する | 制作費が必要 |
| Step 4 | 英語の口コミに英語で返信する | 無料 |
Step 1とStep 4は、今日から始められます。費用はかかりません。
Step 2は、使っている予約ツールの設定を確認するところから。大きな費用をかけなくても改善できる場合があります。
Step 3は、既存のサイトに英語ページを追加するか、あらためてサイトを整えるか、状況によって変わります。
「全部一気に」より「一点ずつ確実に」
インバウンド対策は、広告費をかけたり、複数言語対応の大きなサイトを作ったりしなくても、始められることがたくさんあります。
大切なのは、興味を持ってくれた外国人のお客様が「予約できる」状態を先に作ること。発信は、受け皿が整ってからで十分です。
RADENでは、多言語サイトの制作や、海外からの予約導線の設計をお手伝いしています。「うちのサロン、今どんな状態か見てもらいたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
よくある質問
FAQ / よくある質問
よくある質問
- Q. 英語が得意でなくても、インバウンド対策はできますか?
- はい、できます。GoogleビジネスプロフィールやGoogleマップへの英語返信は、短い定型文でも十分に機能します。翻訳ツールを使いながら少しずつ慣れていく方が多いです。ホームページの英語ページも、RADENのような外部に依頼して作ることもできます。
- Q. 多言語サイトは最初から何言語用意すればいいですか?
- 福岡を訪れる外国人のお客様は英語・韓国語・中国語(繁体字・簡体字)の需要が高い傾向があります。ただし、最初から全言語を完璧に用意する必要はありません。まず英語1言語を丁寧に作ることをおすすめしています。英語が入口になって、他の言語圏のお客様にも届くことが多いからです。
- Q. Googleビジネスプロフィールは自分で設定できますか?
- Google アカウントがあれば、自分で設定・管理できます。写真の追加、営業時間の修正、投稿の更新は、スマートフォンからでも操作できます。設定の仕方がわからない場合や、英語での運用方法について迷う場合は、RADENでもご相談をお受けしています。
- Q. インバウンド対策をしても、コミュニケーションが取れるか不安です。
- 「英語が話せないから外国人のお客様を受け入れられない」と思っている方は少なくありません。ただ、施術中は言葉が少なくても伝わることはたくさんあります。予約時の確認事項(アレルギー・強さの希望など)をチェックシートで対応している店舗も多いです。まず来てもらえる状態を作ることが、経験を積む最初の一歩です。
- Q. RADENでは、どんなサポートを提供していますか?
- ホームページの多言語対応、海外からの予約導線の設計・制作をお手伝いしています。「現状を見てほしい」「何から手をつければいいかわからない」という段階からでもご相談いただけます。インバウンドに詳しいWeb制作者として、現場の経験をもとにアドバイスしています。
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